白川流十二座神楽 香取市無形民俗文化財

日時 平成22年4月4日(日)13:00〜16:30 ※毎年4月第一日曜日
場所 山倉大神(千葉県香取市山倉)
交通 JR成田線佐原駅よりバス「山倉大神」下車


千葉県旧山田町に伝わる神楽のうち、八重垣神社・稲葉山神社・愛宕神社は訪問済み。最後まで残っていた山倉大神にようやくたどりつきました。
佐原駅からのバスは途中から乗客が私一人に。心細い…

午後1時過ぎに着くと、すでに最初の神楽「猿田彦」が始まっていました。
四隅で米粒を撒くのに合わせて刀を振り下ろすのは、他の地区と同じですね。
この日はとても寒くて、神楽殿の両側では稚児さんが毛布を被って座っていました。
続いての舞は現地の説明看板や香取市サイトにはありませんが、「乙女」と思われます。結構動きの激しい舞でした。

鳥居 拝殿 猿田彦 猿田彦
稚児 説明看板 乙女 乙女

続いて「稚児(幣束)舞」。稚児さんは9人いたようです。
一列になって時計回りに回ったり、二列に並んで舞ったりします。20分ほどでした。

稚児舞 稚児舞 稚児舞 稚児舞
稚児舞 稚児舞 稚児舞 稚児舞

続いて「天鈿女之命」。装束はさきほどの乙女と同じですが、面が異なります。
「手力男之命」は両端に房のついた棒を振り回します。
「八幡」では客席に向かって矢を放ちます。子供が不思議な表情で眺めてました(^o^)
午後2時50分頃、消防隊員の人たちがお囃子を奏でながら参道を進み、拝殿でお祓いを受けます。

鈿女 鈿女 手力男 手力男
鈿女 鈿女 神木 囃子

次は二つ目の稚児舞、稚児(扇)舞。
二列になって向かい合って扇を合わせるなど、幣束舞より動きが複雑にみえました。
ここの稚児さんの衣装は、袖の青色の紐と華やかな髪飾りが特徴的ですね。

稚児舞 稚児舞 稚児舞 稚児舞
稚児舞 稚児舞 稚児舞 稚児舞

その後は「恵比寿 火男」。ひょっとこが稚児さんにちょっかいを出したり、観客をからかったりします。
それからえびすと一緒に、客席に向かって鯛を投げます。
次の「 田神(稲荷)」が田を耕していると、後から棒を持った「保食之命」が現れて舞います。
保食之命が退場した後、翁姿の「種播」が三方と鈴を持って登場します。

恵比寿 火男 恵比寿 火男 田神
保食之命 種播 餅撒き 〆切

そのあと稚児さんがお餅やお菓子を撒き、観客の争奪戦に(^^ゞ
最後の「〆切(須佐男之尊)」が舞台の注連飾りを刀で切って、改めて餅撒きをして終わりになります。午後4時半でした。

4月とは思えないほど寒い一日でしたが、つきたての草餅を頂いたり良いお祭りでした。
佐原駅との間のバスは一日三往復しかなくて、行くのはなかなか大変です。かつては病気除け祈願で賑わい、12月の鮭祭りは現在でも有名だそうですが…

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